さまざまな理由によって、歯を失った時は、古くから歯の代わりとして用いられてきた治療法として、義歯があります。
他にもインプラントやブリッジといった治療法がありますが、インプラントは治療費も高いし、顎の骨にインプラントを埋めるのが怖いし・・・・・また、ブ リッジにする為には、歯を削らなければならないが、それももったいない・・・・・といった考えをお持ちの方は、義歯による治療が最適と思われます。
インプラントやブリッジとは異なり、つけたりはずしたりする必要が生じ、異物感こそありますが、食事をしたりおしゃべりをしたり、かみ合わせを維持するなど、義歯の役割は大変重要です

義歯を使う事になったが、痛くて口の中に入れておく事が出来ない、うまく話しをする事が出来ない、食事をする時は痛いのではずしているといった使用上のト ラブルの多くは、義歯を調整したり、慣れる為の時間を設ける事で、ある程度は改善する事が出来ますが、初めから合っていない義歯の場合は、一生懸命に調整 しても、うまくいかない事が多く、その場合は新たに歯型を採り、作り直しをお勧めします。

恵比寿で開業する前の勤務先（品川区西五反田の前田歯科医院）には、総院長であった母に義歯を診てもらいたいと、国内のみならず、海外からも義歯に悩みを持つ患者様が多く来院されておりました。
私は、母のサポートをしながら技術を習得し、また母の提案で、年に数回はボランティアで、母と２人で老人ホームを訪問し、お年寄りの話に耳を傾けながらも、早朝から深夜まで、数十人分の義歯の調整とクリーニングをさせていただいた事も、貴重な経験となりました。
「私はあなたに何も教えられない。患者さんから学ばせていただきなさい。」という母の言葉は、「患者こそ我が師」という、私が歯科医師として生きる上でのすべての基本となっています。
義歯でお困りの方、お力になれると思います。